こちらのカテゴリでは『声優になるには?』をテーマに計10ページに渡って詳しく紹介をしていきます。
もし、途中からご覧になっている場合は「序章 声優になるには!?私の初仕事の内容とギャラ公開!」からご覧いただけると嬉しいです。
このページでは、専門学校や養成所で学べることを皆さんに共有していきたいと思います。
これから専門学校や養成所に通おうと思っている方、独学で勉強している方に向けて、「専門学校・養成所ではどのようなことが学べるのか?」「声優必要な基礎・知識とは?」を話していきますので、少しでも参考になれば良いなと思います。
※私が、実際に行ったことのある専門学校と養成所での話になりますので、これから話すことが全てではないと思いますが、ご了承ください。
まずは、専門学校と養成所の違いを簡単に話していきましょう。
目次↓
1.専門学校と養成所の違い(声優になるには)
2.専門学校(養成所)で学べること(声優になるには)
L滑舌・イントネーションを学ぶ
L演技力を鍛える
L体力造りをする(歌・ダンスレッスン)
3.えっそんなことまで?専門学校・養成所で学べること
L息のコントロールを鍛える
L感情開放を鍛える
L常識力を鍛える
L手旗
4.まとめ(声優になるには)
専門学校と養成所の違い
まずは、前提として
・専門学校は「1から学ぶ学校」であること
・養成所は「声優を育てる場所」であること
を理解してください。
一週間の授業 | 授業料 | 資格 | 入学(入所)方法 | |
専門学校 | 1回~5回 | 40万~150万程度 | 高校卒業程度以上 | 基本的に願書を書けば入れる |
養成所 | 1回~3回 | 30万~50万程度 | 中学卒業以上 | 面接・オーディションの結果による |
表にするとこんな感じです。場所によっては違いがあると思いますので、あくまで参考程度に。
専門学校の場合だと、1から学べるようなカリキュラムになっているため、全くの初心者でも入学して学ぶことができますが、料金が少し高めです。
養成所の場合だと、声優になるための最低限の知識を持っていることを前提となっているため、入所には面接やオーディションをするところが多いですね。声優になるための知識がある人(専門学校卒業や独学で勉強をしてる人)にとっては、値段も安く学べるのが特徴ですね。
専門学校(養成所)で学べること

滑舌・イントネーションを学ぶ
声優にとっては一番大事なことかも知れませんね。
滑舌についてはご存知の通り。滑舌が悪ければ仕事になりません。
イントネーションについては、標準語が話せるようにならないと仕事になりません。
そのため、地方出身の方はもちろん、東京出身の方もイントネーションをしっかりと学ぶ必要があります。
しかし、これは独学でも十分に学ぶことができるので、本屋さんで滑舌・イントネーションの本を買って学ぶといいでしょう。
演技力を鍛える
呼んで字の如くですが「声優は声の俳優」です。
専門学校・養成所では、プロの演出家や俳優から演技指導をしてもらい、演技の基本を学びます。
発声方法・腹式呼吸を学ぶ
声優になるためには、腹式呼吸が出来ないと話になりません。
お腹から声を出すことで、遠くまで声を飛ばし大きな声をだしたり、繊細な声を出すことができます。
また、ここでもイントネーションや言葉のアクセントを勉強します。
体力造りをする(歌・ダンスレッスン)
腹式呼吸というものは、かなり体力を使います。体力が無ければ、仕事にも影響が出てしまいますよね。
また、腹式呼吸でお腹をうまく使うことが出来ているか・お腹全体(お腹だけではなく背中も)膨らませることが出来ているか。を体力造りでチャックします。
歌やダンスレッスンでは体力造りだけでなく、自分の表現力を上げる。自分をよりよく魅せるようにする。といった効果もあります。
最近では、歌やダンスを披露する声優も多くなってきているので、自分の仕事の幅を広くするためには非常に大切なことですね。
ここまでの話は当たり前だよ。分かってるよ。と思っている方もいると思います。
ここから先は、実際に専門学校や養成所に通ったことがないと分からないことを紹介していきます。
えっそんなことまで?専門学校・養成所で学べること
息のコントロールを鍛える
これは、演技力や表現力をより上げるために必要なことになります。
人間は息をしていますが、二次元の中では息をしていませんよね。そのため、初心者が二次元の中で声の演技をしようとすると、息遣いが聞こえないためどうしても不自然になってしまいます。
アニメや映画を見ている人に、すぐ目の前に人間がいるように見せるには声のコントロールが非常に大切になります。
専門学校や養成所では、「話しをする時に漏れる息(息の吐き出す量)のコントロール」「人間らしい吐息の吐き方」などの練習をしています。
感情開放を鍛える
ドラマや映画ではカットが存在するため「怒るシーン・泣くシーン・笑うシーン」などと喜怒哀楽のシーンごとに撮り直すことができます。
しかし、収録(アフレコ)ではカットは存在しません。そのため、泣くシーンのすぐ後に怒るシーンがあったりします。
もちろん、実際に泣く訳にはいきませんので、すぐに泣いているような声・怒っているような声を出せるようにならなくてはいけません。
いつでも喜怒哀楽の感情を開放することができるような練習をします。
私が実際に行っていた練習は「アメンボ赤いなあいうえお」と言いながら喜怒哀楽を出す。といった事をやっていましたね。
全く関係ないことを声に出しつつも、笑ったり泣いたりすることが出来るようにするという事ですね。
常識力を鍛える
声優という仕事は、様々な役柄の演技をしますよね。
そこで最低限の常識力がなければ、その役柄になりきることは出来ません。
例えば
Q「子供が除光液を飲んでしまいました。どうすることが正しい?」
A「吐き出させるようなことはせず、水分を多く取って排出させる」
まったく関係の無いような事かと思うかもしれませんが、こういった常識を積み重ねることが大切になるんですよね。
もちろん、台本を読むのに漢字を読む力も最低限必要です。
手旗

引用:http://topicks.jp/68829
上の画像で声優さんたちが意識していることがどれくらいあると思いますか?
これはアフレコのイメージ画像ですが、実はこの画像一枚でもたくさん意識をしていることがあるんです。
①台本を固定し、落とさないように
②目の前の映像の動き
③他の人の声
④声をマイクから漏らさないように動かないように
⑤マイクに台本のめくる音が入らないように
簡単に分かる範囲で5つもの意識をしています。
どれか一つの意識が薄れてしまうと、NGになってしまうことがあります。(台本のめくれる音が入った・マイクから離れてしまったせいで声が拾えなかった等)
上記でわかる通り、声優になるためには同時に別々の作業に集中する力を身につける必要があります。
ピアノやドラムをやったことがある人は分かりやすいと思いますが、右手と左手を同時に別々の動きをするのは難しいですよね。
そのため、専門学校や養成所では「手旗」といい右手と左手を別々に動かす練習をすることで、集中しつつも意識を分散することができるようにします。
↓はイメージ動画です(1:00~手旗ゲーム)
このような動きを繰り返す練習することで、意識を分散させても集中することができます。
これで、専門学校や養成所で学べることは以上になります。
学校や養成所によっては学ぶ方法の違いはあると思いますが、基本的にはこれが学べることになります。
独学でも出来る内容もありますので、学生さんやサラリーマンの方は時間を見つけて練習をするといいでしょう。
最後に、専門学校・養成所に入るメリットを紹介していきます。
専門学校・養成所に入るメリット
①声優になるための基礎・知識・常識を教えてくれる。
②声優さんや俳優さんから直接指導をしてもらえる。
③学校に直接声優事務所の担当者が来てくれて、いつも授業を受けている教室で個別・集団オーディションを開いてくれる。
※学校によって違いがありますので、全ての学校・養成所で行われているわけではありません。学校での直接オーディションの有無は専門学校・養成所の無料体験レッスン・体験入学を利用して、実際に質問してみるといいでしょう。
以上が、専門学校や養成所に入るメリットになります。
決して安く入れるわけではないですが、学校での直接オーディションは、最大のメリットになるので、もし入学・入所した際には是非とも活用したいですね。
養成所に入りたいと考えている方は、まずはパンフレットを取り寄せて見ると良いでしょう。料金やカリキュラムの確認ができます。
見学や体験レッスンをしたいと思っている方も、無料で見学・体験レッスンをやっているので、どのような感じかを肌で感じることができるので、気持ちも高まりますよ!
次の章「三章 声優になるにはオーディションを受けよ!合格するためのコツや心得!」では、オーディションについて紹介をしています。オーディションに受かるコツや、オーディションの難しさについて経験談を踏まえてお話しています。
章を飛ばして、次に進みたい方はこちらから↓
二章 声優になるには専門学校や養成所で学べることを理解せよ!
三章 声優になるにはオーディションを受けよ!合格するためのコツや心得!
四章 声優を経験したから言えること。ベテラン声優はここがすごい!
おまけ 声優の収入の仕組みは?
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