こちらのカテゴリでは『声優になるには?』をテーマに計10ページに渡って詳しく紹介をしていきます。
もし、途中からご覧になっている場合は「序章 声優になるには!?私の初仕事の内容とギャラ公開!」からご覧いただけると嬉しいです。
このページでは、
「私が経験した声優という仕事について」
「やっぱりベテラン声優はここが違う」
をテーマにお話をしていきます。
目次↓
1.私が経験した声優という仕事について
2.やっぱりベテラン声優はここが違う
3.最後に
私が経験した声優という仕事について

出典:アニメ「それが声優!」
声優や俳優・女優といった、芸能界で活躍している職業にキラキラとした憧れを持っている人は多いと思います。
もちろん私も強い憧れを持って声優を目指し、そして現在は声優として仕事をさせていただいています。
今回は「理想と現実は違うよ!」という少々現実的な話をするため、私が声優になるまでの道筋をお話します。
①声優を目指した1年目
1年間の専門学校に通い、声優の知識・技術を学び、数々の作品のオーディションを受けるが、全て受からず。オーディションを受けた回数は10回ほど。
卒業時の声優事務所主催のオーディションを受け、養成所合格をするが辞退
②声優を目指した2年目
卒業後、まだまだ勉強が足りない。と思い、東京に出てきて別の専門学校に1年通う。授業料や生活費の工面をするため、アルバイトを3つ掛け持ち。死に物狂いで学校へ通う。
そして、10回ほどのオーディションを受けるが、全て不合格。
専門学校の講師から仕事を紹介してもらう。が、次の仕事をもぎ取る事が出来ず、1度きりの出演になる。
③声優を目指した3年目
専門学校卒業時の事務所主催のオーディションで養成所合格をし、1年間養成所へ通う。
何度もオーディションを受け、いくつか仕事をさせていただけることに。
④4年目~現在
今現在は年に5、6個ほどの仕事をさせていただいています。もちろんこれだけの仕事で生活が出来るわけはなく、アルバイトを2つ掛け持ちしながら、オーディションを受け続けている毎日です。
さすがに専門学校や養成所へ通う時間とお金は無いので、声優の通信講座で時間とお金を節約しながら、さらなる技術の向上をしています。
オーディションに受かるまでは本当に大変です・・・多くの人はここで声優を諦めてしまいます。
挫けずにオーディションを受け続け、その間も技術を伸ばすためにしっかりと勉強をしていかなければなりません。
私が、挫けずにモチベーションを保っている方法や考え方については次の章で。
勝ち取った仕事も大変
作品ごとのオーディションに合格してからは、自宅にその作品の台本と練習用のDVDが送られてくるので、必死に練習をします。
アフレコは30分~1時間の通しでの収録になるため、ミスは許されません。必死で台本を読んで出来るだけ覚えます。感情表現もスムーズにうまくいくように。
そして、その作品の監督の納得いくお芝居をしなくてはならないため、リハーサル(ラストテスト)でしっかりと修正をしていきます。
仕事前の事前練習も大変ですし、収録当日も大変です。声優さんの中には、練習で声を出しすぎて喉から血が出てきてしまう人もいましたね・・・
少し現実的な話をしてしまいましたが、それだけ、覚悟が必要だということを分かって欲しいと思います。
もちろん、ここまで読んでくれているあなたは、相当な覚悟があるのはわかってます。
そこで!
続いては、私が現場でお遭いしたベテラン声優さん達のすごさをお伝えしていきます!
このすごさを、あなたも意識していけばベテラン声優さんに一歩近づけるになること間違いなしです!
やっぱりベテラン声優はここが違う

仕事現場でご一緒させてもらった時の話ですが、やはりベテラン声優には新人声優とは違ったモノがいくつかあったので紹介していきます。
1.声が通る(声の質感が違う)
こちらは私がベテラン声優さんと仕事をご一緒させて頂いた時に一番衝撃を受けたことです。
一言で表すのは難しいですが、「オペラ歌手」を目の前にしているような感覚でした。分かり辛いかも知れませんが、ベテラン声優さんはとにかく声がよく通ります。
決してうるさく聞こえることがなく、叫ぶようなシーンでもマイクの音割れをしてしまうようなことがありません。やはり、しっかりとお腹から声を出すことができているので、重量感があり爽やかな声になっているのでしょう。
こちらは、腹式呼吸をマスターしなければ話になりませんので、腹式呼吸をマスター出来るように頑張りましょう。
私は、腹式呼吸をマスターするのに、マウスピース型のトレーニング器具を使っていました。
高いものだと1万円位しますが、これは自己投資だと思って購入することをオススメします!
アマゾンや楽天などでも買えるのでチェックしてみてください。
2.ペーパーノイズが全くしない(台本をめくる音)
これは読んで字のごとくですが、ベテラン声優さんは皆ペーパーノイズが全くしませんでした。
アフレコの現場では、マイクの近くで声をあて、台本を片手でめくります。
その際に台本をめくる音が入ってしまうと、取り直しになることもある程とっても大事なことです。しかも、音響さんにすごく嫌な顔をされます・・・(泣)
どんなにいい芝居ができて、どんなにいい声を持っていたとしても、せっかくの台詞に台本をめくる音が入ってしまっては台無しですからね。
無音で本のページをめくるなんて、一朝一夕ではできません。
できる事なら、今からでも本を片手で持って、片手でページをめくる練習を始めたほうがいいですね!
3.感情開放がすごい
ベテラン声優は、どんな喜怒哀楽をも一瞬で声で表現できてしまう!ということが驚きでした。
30分や1時間という時間を通して収録を行うアフレコですが、その時間の中に様々な感情表現するシーンがあります。(泣くシーンのすぐあとに怒るシーンなど)
新人声優の場合、シーンに合った声を出すことはできますが、感情のこもった声を出すことが出来ていない人が多いです。厳しく言ってしまえば、泣いている風・怒っている風の声になってしまっています。
ところが、ベテラン声優の場合では、感情のこもった喜怒哀楽を一瞬で出すことができてしまうんですね。
感情のこもった感情開放についても、一朝一夕で出来るようになるわけではないので、出来るのであれば、感情開放の本・演技の本などを参考にして、勉強してみるといいかもしれません!
最後に
以上で、この章は終わりになります。
私が声優の仕事をして感じた厳しさや、ベテラン声優さんのすごさをお伝えしました。
ベテラン声優さん達に負けないようにするには、マネをするのが近道になりますので、上記の3点を今からでも少しずつ練習していきましょう!
いよいよ次の章で最後になります。
「五章 声優になるには?プロの考え方やメンタルを習得せよ!」では声優を目指すために(夢を叶えるのに)必要不可欠な考え方・モチベーションの維持などを詳しく紹介しています。
恐らく、全ての章の中で一番大切なことになりますので、しっかりと読んでくださいね!
章を飛ばして、次に進みたい方はこちらから↓
二章 声優になるには専門学校や養成所で学べることを理解せよ!
三章 声優になるにはオーディションを受けよ!合格するためのコツや心得!
四章 声優を経験したから言えること。ベテラン声優はここがすごい!
おまけ 声優の収入の仕組みは?
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